人生、沼だらけ

ハマるなんて一瞬

さよなら、二宮くん。

 

 

タイトルからして何?となるけど、

急に二宮くんに別れを告げたくなってしまいまして。

 

 

好き同士。だけど何かしらの事情で別れなければいけなくなった二人。付き合って5年。2人の出会いは友達の結婚式場。花嫁になった友達から「絶対2人はお似合いだから!」と無責任な言葉通りにあれよあれよと、数回のご飯、そして彼からの告白、デート、そして同棲。

 

幸せだった。ゆっくり時間が過ぎていくように、柄もなくこのまま時間が止まれば…なんて。

 

だけど、突然の別れ。2人も合意の上での別れ。もう子供じゃない2人は泣きもしないし、駄々をこねたりもしない。

 

 

まとめた荷物を持とうとしたら案外重くて一苦労してたら

 

 

「はいはい、これはいいから。あっち持って」

 

 

なんて助けてもくれるし、

 

 

「これベッドの下に落ちてましたよ」

「あ!すっごい探してたやつ」

「ギャーギャー騒いでたやつですよ(笑)」

「いやーあって良かった良かった(笑)」

「大事なら無くすなよ(笑)」

 

 

なんて笑い合うし。

 

 

まさかこれからもう二度と連絡を取らない2人とは思えないね?ゆっくり、急がず、時間をかけて、それこそ、このまま時間が止まればいいだなんて思いながら荷物の整理。

 

 

「別れたくない。」「ねぇまだ私好きだよ」そんな言葉も言えず、ただただゆっくりと。

 

 

 

「準備できた?」「うん」「…じゃあ、行きますか、」

 

 

 

2人で玄関に向かう。

長く住んでたこの家ともさようなら。

 

 

 

「先出ていいよ。私もう少しここにいたい。」

「……わかった」

「合鍵預かるよ、処理しとく」

「……ん、」

 

 

 

1人になりたかった。この家で。

貴方がいなくなったこの部屋で。

 

 

ねぇ、さよならだね?

長かったね。本当はあの結婚式場で出会った時、一目惚れしてたんだ。かっこいいなぁって。本性は気だるくてゲームばっかりで、だけど記念日はきちんと覚えてて、無理をしてるとすぐ気づいてくれて。

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ、五年って長いんだよ。

 

 

 

 

 

「…なぁ、」「ん?」

……ありがとう、ね」「……こちらこそ」

 

 

 

 

私がそう言うと優しく微笑む彼。茶色い目。甘ったるい声。すきだよ、好きだよ。大好きだよ。

 

彼から鍵を預かり、側かも「いってらっしゃい、気をつけて行ってきてね」と仕事に行く彼に告げる奥さんのように玄関で見送る。

 

 

バタン、と扉がしまった瞬間、静まり返った部屋。無音の世界は自分が彼のヒロイン枠から外れたことを嫌味に知らせてくる。

 

 

 

「………っ、うぅ…」

 

 

 

ピン、と張っていた糸が切れたように崩れおちた膝にすべての重心を預け鈍い音がする。それでも痛みを感じないのは死ぬほど心が痛いから。

 

大声で泣いた。大人気ない泣き方をした。みっともない涙を流した。それでも誰も拭ってくれない。もちろん彼もいない。

 

 

 

「……うぁぁ、!嫌だよ…っ、嫌だよ…!」

 

 

 

今更口にする本音。別れたくない。嫌だよ。側にいてよ。

 

 

 

「まだ……、好きだってばぁッ、!」

 

 

 

何度も叫んで泣いて、好きだと伝え。届くはずもないのに。そんなこと分かってる、と自問自答して。

 

 

 

それでも届いちゃってるんだよなぁ。家を出て行った二宮くんは歩きながら涙ぐむし。その夜の日はベランダでお酒を飲みながら感情は無、なはずなのに右目から涙がこぼれて。

 

 

「……、」

 

 

無言で涙を拭いてもあふれてきて。隠す必要もないのになぜか隠したくて。かっこ悪いから?男のくせに?違うよ、涙が流れるたびに思い出が頭をよぎるからでしょ?

 

 

「…….ッ、なんで……、」

 

 

こんなにも思い合ってるのに

 

 

「くっっそ……、」

 

 

声を殺す二宮くんは月に照らされながら泣くんだよなぁ。

 

 

 

もう二度と会わない。会えない。

大人の失恋はタチが悪い。強がりな2人。もしも戻れるなら貴方に出逢わないルート?いや、もう一度付き合おう。今度は私から告白する。そして次は結婚しよう。子供作って一緒に老けていって、そこから考えようね、

私たちのサヨナラは。

 

 

 

1人になった部屋で。すっからかんの部屋で。

けじめをつけたくてここに残った。あなたに最後の言葉を送るよ。

 

 

 

「さよなら、かずなり…」

 

 

 

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______ 

 

 

 

 

 

 

 

 

病んでませんよ。笑

 

天野月子 さんの「 ライオン 」って曲聞いてたら二宮くんも別れたいなーって思って。帰りの電車でつらつらと。

 

 

 

おすすめです!きいてみてください!